Re Another Life

アニメや音楽に始まり哲学など

やはりネットにおいて他人の意見は聞くべきではないのか

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ネットの海に溺れながら生活する現代人。そこで出会う人たちも大体は溺れているか漂流している。たまに大局に立って陸地から我々を見下ろす人たちもいるがこれは僅かだろう。

 

そんなネットの波に翻弄され続けながらも我々は同じ漂流者とコミュニケーションを取ることがある。たまたま同じ趣味の情報に流れて来たり、同じ主題に対して異なる意見をぶつける場合である。

 

しかしこのコミュニケーションはほぼ必ず失敗する。対話を始めた場所は極めて不安定で次の瞬間対話相手が消えて(ログアウト)しまう可能性が常につきまとう。

 

さらにこのネット上での私や相手には個人的な情報が圧倒的に足りない。対話をする上で相手を知ることは会話の前提を知ることに他ならない。

 

そんなスカスカな状態の我々の刹那的なぶつかり合いを果たして対話と呼んでもいいものだろうか?「他人の意見を聞くべきではない」という主張はそもそも対話が成り立たないという事実に基づいている。

 

そんなこというと読書なんかは作者との一方的な対話という性質あってこそのものだが、それも無効なものなのか?とか、そもそも面と向かっての会話でも原理的には全く違わないじゃないか(他人を100%理解することはできないじゃん)、という素晴らしく哲学的に突き詰めた反論が予想されるが、やはり現実的には折り合いが必要である。

 

ソクラテスに始まりニーチェに終わる哲学史の中でならここで「神の存在や素晴らしい人間理性」という超越的な概念を無理やりぶっ込みます。

 

現代はというと……勉強中なので、暫しお待ちを。

哲学の歴史を追う2 無限への道

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前回は哲学の発生という原初的なテーマを見ていきました。文字の発生によって生まれた自我が知的好奇心を宿す。それが哲学の発生でした。

 

今回はテンポよくミレトス学派の自然哲学者たちを見ていきましょう。彼らはミレトス学派とは別の分類であるイオニア学派にもあたる人物たちです。ミレトス学派がミレトス出身の学派ならばイオニア学派は万物の根源(アルケー)を規定して世界を考えた学派となります。

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雑談 哲学が嫌われる理由

テスト勉強期間に入るとテストに関連していない物事への関心や集中力が高まるという経験を誰もがしたことがあると思う。

 

これは経験に基づく理論なんですがテストに関連しない物事への関心だけでなく実際に「能力」も高まっている気がする。

 

僕はよくオンラインFPSをプレイするが勉強の合間にすると普段ではありえない成績を残すことが多々ある。

 

これを「机に向かうことの効用」と取るか「嫌いなことからの逃避手段」と取るのか難しいところである。結果論からすれば「効用」というのが動かぬ真実であるのだから前者後者問わずに良いことであるとされる。

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議論しない際に気をつけるべきこと 議論と発表の違い

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人と議論をするときに気をつけるべきことは多くある。感情的になってはいけないとか、相手の意見を聞くとかそういったことである。

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「AIに人権を与えるべきか」という問題の判断基準を探る ドラえもんに見る「人権」

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近い将来、私たちの生活の周りには今よりも随分高度なAIにあふれていると予想されます。「高品質」と表現しなかったのもしかしたら彼らに私たちと同じもしくは、それ以下の、もしくは最低限?の人権が与えられているかもしれないからです。

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