Re Another Life

アニメや音楽に始まり哲学など

物語シリーズは御都合主義的作品なのか

と言っても全部見たわけでなく第二部に当たる偽物語までしか見ていませんのでご了承を。

今作には実に都合の良い展開が多い。まるでデスノートに名前を書けば絶対的な死が発生するように「私は強い」と発言すれば、その通りになるような都合の良さである。

例えば、あるキャラクターが髪をバッサリ切ってもなんの説明も果たされなかったり、主人公が当然のようにハーレム状態を形成することだ。

別に御都合主義的展開が悪いとは決して言わない。速いテンポの展開を維持できるし、そもそもソレが無いと多くのエンターテイメントは成り立たなくなってしまう。しかし自分は「物語シリーズ」を御都合主義的な作品とは思えない。

突然関連性の見出せない画像を貼って申し訳ないがこれは自分が最近「御都合主義だ」と感じた作品の内の1つだ(Batman Arkham Knight)

先の作品と物語シリーズを比べ後者に分類の名称をつけるのなら「不条理的作品」となる。

Batmanという作品においては人間が空を飛ぶにしても一応の原理は存在するし、あり得ないような光景も薬物という形で説明されている。

しかし物語シリーズにおける世界は酷く不安定である。物理的にあり得ない造形の街並みが並び、妹と喧嘩をすれば、いとも簡単に倒壊する。そもそも名前の付いたキャラクター以外に人が出てこない。 以上のことより物語シリーズは従来の一般的な御都合主義的作品では無い事についての説明だ。だからなんだ、という感じだが、だから僕はこの作品が好きだということである。