Acid Black Cherryという日本のアーティストがある。主観だが「黒猫」という曲がもっとも有名である。聴いてみれば多分「ああ、なんか聞いたことある」となるだろう。カラオケかどっかで。
際立っている箇所は沢山あるが僕が最も目をつけたのはPVで登場する彼らのキャラクターである。
一部ではあるが彼らはそのビジュアル系の美しい姿を捨てる。誰がどう見ても、その概念を知り得ない人間が見ても「キモオタ」と認識する容姿、キャラクターを持つ姿で颯爽といつもの音楽を奏でるのだ。
例えば「Spell Magic」ではその効果を最も極端に発揮している。
オーディションという体で現れた彼らはそのキモオタっぽさ(社会不適合性)を遺憾なく見せつけ審査員の心象をメチャクチャにする。
そして反撃が始まる。素晴らしい演奏に鋭く突き刺さるボーカル。先ほどまでの彼らの雰囲気は立ち消えイケイケのヴィジュアル系が顔を出す(実際キモオタファッションも映らなくなる)。
このギャップこそが彼らが狙った我ら観客への効果である。実際に自分はこの効果を正面から受けって大きな衝撃を受けた。
しかしネットの評判はどうだろうか?
「カッコイイー^o^」「おもしろーい(^○^)」
いや、全然悪くないんだけどね?その
もうちょっと触れていいところがない?
「Acid Black Cherry キモオタ」で検索
イヤイヤイヤ、これはおかしいだろう?なんでAcid Black Cherryがわざわざキモオタファッションしてギャップ狙ったのに、単なる1スレに湧いたファン叩きが前面に出てくるんだ?
どうして?というのは正直全然分からない。Acid Black Cherryが実際にキモオタである、という事実を恐れるあまりのNGな話題になっているんじゃないだろうか。とかいうオタク=スーパーアンダーグラウンドな古い古い発想まで出てきてしまう。
なんにしても触れられないAcid Black Cherryが不憫でならない。ついでに「Spell Magic」以外には「冬の幻」で彼らのオタクを「20+∞Century Boys」では、オネエキャラを拝むことができる。よしなにでござる~w