Re Another Life

アニメや音楽に始まり哲学など

あまりに退廃的な幸せ

周りの友達はみんな就職している一方、僕は文系大学院生をしている。

 

今日は昼の12時ごろにのそのそ起きてコンビニのおにぎりを一つ食べる。そこから自分の研究に何の関係もない川端康成を読んで、パソコンでゲームを始める。冷房はガンガンに。8時間ぶっ通し、クリアしてしまった。

 

起きてから顔も洗っていないのでシャワーを浴びる。ユニットバスな上、狭すぎてトイレまで水がびちょびちょ飛ぶ。

 

気づけば23時。TSUTAYAで借りた11枚のCDを返さなけば。食べるものもない。今日初めての外出をする。死ぬほど蒸し暑い。

 

地図によるとキャンパス内にポストがあるらしい。日中は数百人もの学生がいる道を自転車で飛ばす、階段もガタガタ降りる。ポストは屋内にあった、入れず。

 

セブンイレブンに行く、店前の駐車場に年齢がまるで分らない女が座っている。セブンのWi-Fiを使ってゲームをしている、ピュンピュンピコピコ聞こえる。

 

店内、買うものが決まってなくてぼーっとする。バイトのあんちゃんも眠そう。

 

ハンバーガーとかチーズタッカルビとか、あと思い出したように塩コショウをカゴに放る。計2110円。

 

レジであんちゃんに「一番近いポスト分かりますか」と聞くとセブンの駐車場に案内される、すごいニコニコしてる。「ありがとうございました!」と親しみが籠った大きな声で言われる、深夜テンションだろうけどなんだかこっちもうれしい。

 

人っ子一人いない道を自転車で走る。イヤホンには新しく借りたCDの曲が流れている。部屋に帰る、冷房をガンガンに。ひたすらに怠惰で計画性も皆無。進捗なし、あまりに幸せ。

f:id:AnnieAreYou:20190729003424j:plain