Re Another Life

アニメや音楽に始まり哲学など

Reゼロ 25話通しての感想


久しぶりにアニメの感想を書かせていただきます。
そのアニメとは最近話題となっていた「Re:ゼロから始める異世界生活」です。

 放送始めから見ていたわけではないのですが、アマゾンビデオの恩恵を受けて追いつくことができ、全25話視聴するに至りました。なぜ今作がこんなにも話題になったのかという理由としては「過程の重視」が挙げられます。

 

今までのいわゆる「異世界もの」というのは異世界側が未熟であるが故の「主人公のチートさ」という前提と「チート主人公が残す輝かしい実績」という結果に焦点が当てられてきました。

 

「リゼロ」も前提と結果だけに着目すれば今までの「異世界もの」と何ら変わらりません。しかし「リゼロ」には「死にもどり」という主人公だけがループを繰り返すという要素が存在します。

 

非凡な主人公が大いなる脅威になんども打ちのめされながら(あるいはぶっ殺されながら)なおも進む、というのが今作のメインシーンとなります。

これによって結果よりも「何度も繰り返される中での努力と失敗」という過程に私たちは引き込まれる。

 

そこから新たに気づくことは多くある。「私たちは人をその時々の行動だけで判断していること」、「人と私の『私の理解』は違っていること」、「人はこうまでしないと変われないこと」を。同じ場面を違う行動で繰り返すことから見えてくる気づきはたくさんありました。


だからこそ過程の先にあったハッピーエンドには納得がいったし、新たな気づきを得たいがために続きを望まずにはいられない作品でした。

 

エンドに納得と言った手前アレだが、僕の推しメン()は普通にフェリスです

あと地味に「異世界もの」と「ループもの」を組み合わせてジャンルを開拓したのも大きいと思う。未知な世界を死にながら徐々に知っていく。奇抜ながらも面白いアイデアです。