Re Another Life

アニメや音楽に始まり哲学など

雑談

触れているゲーム以外のコンテンツ 太田むん、Boys Like Girls、ひがしやしき

太田むん、Boys Like Girls、ひがしやしき。 ゲームはこっち↓ youge.hatenadiary.jp 太田むん ihy.fanbox.cc 太田むんとは「いはゅ」さんが作り出したキャラクター。 太田 むん 18歳の大学生一人称/ むん 私趣味/キノコ探し誕生日は秋分の日の乙女座AB型身…

なぜ人に作品をすすめるときに多くの情報を渡してはいけないのか

さっき『ショーシャンクの空に』を人生で初めて観た。面白かった。たしかに面白かった。 しかし、それ以上の感想が出てこない。私は何かを見たり遊んだりすればそれなりの感想を書いたり話したりできる人間だ。だが今回『ショーシャンクの空に』では違った。…

フェミニズムを学ぶのは端的に言って「楽しい」 ~自己破壊と再構築としてのフェミニズム~

私は生物学的に男として生まれ、社会的に男として育てられたごく一般的な人間である。性自認も男だと思っていたし、恋愛対象も女性であった。 そんな自分が大学院に入ってから初めて学問としてのフェミニズムやジェンダー学に触れた。そしてその内容は僕に大…

ホラーにおける ”汚さ” と ”未知” のつながりについて あるいはヒューマンホラーと宗教の関係性について

ホラー作品を観たりプレイしていたりすると汚さという要素が散らばめられていることに気が付きます。不潔な場所、異形の化け物、血や臓物などがそれです。そう考えると清潔なホラーというのはあまり考えられないのではないでしょうか。そしてホラーの条件に…

Randonautica(ランドノーティカ)のホラーな効能について

Randonauticaとは 今海外で「Randonautica(ランドノーティカ)」というアプリが話題になっている。このアプリは現在地から徒歩でだいたい一時間以内で行ける場所をランダムで指定してくる。ユーザーは指定された場所に出かけ探索することを促される、つまりは…

ダメ人間論 ~素晴らしきダメ人間の称揚~

突然だが僕はダメ人間が好きだ。映画を見るときには「どんなダメ人間が出てくるのか」という視点で胸を昂らせている。『万引き家族』のお父さん(というかリリーフランキー)や、『100円の恋』のボクサーなんかが最高だなあと思う。 しかし、そんな劇的なダメ…

塵芥に消え失せる映画レビューの繋ぎとめ

SNSに投げた文章は膨大な数の他の文章によって相対化され、その価値は常に小さくなっていき、いずれ無同然となります。デジタルタトゥーとはよく言ったものですが、そんなものは炎上か一部の特権階級だけが享受しうるものです。映画レビュー置き場、第二弾で…

僕は人の名前を覚えられないし、覚える気もさらさら無い

今回は人間の名前を話題の端緒に記事を書いていきます。 僕は人間の名前をとことん覚えられない。高校の時に好きだった女の子の名前を覚えられず、何十回と会っている友達の名前が覚えられず、担任の先生の名前が覚えられない。先輩・後輩の名前も覚えられず…

ゲームプレイと演出シーン間の境界融解 サイコブレイク

2014年にリリースされた「サイコブレイク」というゲームがある。このゲームはバイオハザードシリーズを生み出した三上真司氏がディレクターを務め作りあげたサバイバルホラーゲームである。独特の世界観と優れたキャラクターデザイン、ホラーストーリーにも…

自分の裸を完全に認識することの難しさと現代哲学の潮流

必要最低限のスペースで一人暮らしをしていると、自分の裸を見る機会が少ないことにふと気がつく。 トイレと風呂、洗面所が一体となったユニットバス空間には洗面用の鏡しかなく、自身の裸は上中下と身体を3等分したうちの上1つしか見えない。 また風呂に入…

フェミニズムをめぐるネットの議論がなぜ不毛なのか

ネットにおけるフェミニズムをめぐる言説は両性同士のフォビアの道具に終始している。異性のいずれかを悪者にするこの対立はフェミニズムなどではない。 フェミニズムは社会学という立派な学問領域に属するものとして議論されているのであって、ネット上の彼…

でびっち追悼配信分析 恐怖とでびでび・でびるの実在

2020年2月7日23時、予定を一時間遅らせて、でびでび・でびる(敬称略)のチャンネルで「でびっち一周忌 追悼特別番組」が放送された。そも、でびでび・でびるとは何ぞやと思われるかもしれないが、そこはこの記事の前提知識として持っていることを想定して書く…

人は真夜中に飲み会を抜け出すと「おばけ」になる

2019年年末のある日の夜、僕は飲み会がつまらなさ過ぎて途中で離脱し街をさまよっていた。真夜中の午前二時、家に帰る手段はない。冷たい風と雨をしのぐため静まり返った街を歩く。しばらく滞在できる場所を探しているとだんだんと二つの事実に気が付いてき…

明けてますよ2020年 勉強は本当に「良い」のか

既に年が明けて5日。皆さんはなにをしていましたか。普段時間がなくて読めない本を読んだ?ゲームをした?映画を観た?ちゃんと文化的な生活を送りましたか?

Ctuberとの比較に見るVtuberの特異性

Vtuberについてはかなり前から書きたいと思っていた。周りの友達はVtuberを一切見ていないし、Twitterのフォロワーの大部分がPCゲーマーの自分にはVtuberについて語る場が余りにも少なすぎた。 (最初に言っておくが私が見ているVtuberはにじさんじの数人とシ…

安吾とクモの巣の美

NUMBER GIRLの「PIXIE DU」という曲に「安吾ははっか タバコを吸いながら 猫の大群を 見たり ふらついたり」という歌詞があって思い出しました。ここで出てきた安吾というのは坂口安吾で間違いないと思われる。 その坂口安吾は自伝の中で(恐らく「処女作前後…

あまりに退廃的な幸せ

周りの友達はみんな就職している一方、僕は文系大学院生をしている。 今日は昼の12時ごろにのそのそ起きてコンビニのおにぎりを一つ食べる。そこから自分の研究に何の関係もない川端康成を読んで、パソコンでゲームを始める。冷房はガンガンに。8時間ぶっ通…

中世世界における神的な道化

中世ヨーロッパには宮廷道化師という支配層に雇われた職業、身分がありました。この道化というのは何を言っても許されるという特異な立場として認められており、王への批判さえも許容されていました。 一介の道化が王権神授説によって正当化された王を批判す…

人生における名作を見つけることの難しさ 三つの要素

人間なら誰しも「人生でこれだけは見ておけ、読んでおけ」という作品があります(無い人はさようなら)。本記事では僕が見つけた人生の名作三つを例にとって「如何に名作に触れられるか」と言う事を考えていきたい。 運、偶然 僕が最近見つけた「人生の」作品…

ゾシマ長老の語る地獄 カラマーゾフの兄弟より

生きています。あけましておめでとうございます。カントの「神の現存在の唯一の論証」も「ハイデガー技術論」も途中でほっぽりだしてしまって申し訳ない。 自分で勝手に納得するのは易いですが文章にするとなると途端に時間が止まったように進まなくなります…

入院と思索

全身麻酔と軽い手術を要する入院をつい先日終えて帰ってきました。全く重大な病気とかでもなく、さらに今まで大きなケガも病気もしたことがなかったので入院というのは人生で初めての体験でした。思うところが色々あった体験だったのでつらつら書いていこう…

西洋哲学史丸わかり

ツイートしようと思ったら文字数が足らなかったのでメモがわりにこちらに置いておく。 西洋哲学史まるわかり 無知の知、この世は探求する価値がある→ イデア論、真理はこの世には無い→ アリストテレス、科学的に行こう→ キリスト教時代(中世)、科学、哲学共…

人間の条件としてのアウトプット その効用

近頃本を読み、音楽を聴き、ゲームをプレイし、ともっぱらインプット作業にばかり精を出してきた。ゲームプレイがインプット的な作業なのかというのは難しいところではあるが、ゲームをプレイし感想を書くというルーティンを以前確立していた自分にとって、…

高校で唯一好きだったところ

久し振りに地元のバスに乗ったところ(著しく美化された)高校時代の思い出が蘇ってきたので書きます。 僕は基本的に学校が嫌いで病院に行くと言ってそのまま街をぶらついたり、休みがちであったりした。そうなると既に授業が始まっている時間に登校したり早退…

不良が更生することは、元々正しい人間であることよりも尊ばれるべきという考えの論証

よく両津勘吉が「更生した不良が元々善人であった人間よりも賞賛されるのはおかしい」と主張する漫画を目にする。それとは相反する主張を見つけたので紹介する。 これは汎神論的思想における主観と客観、自己と他者、善と悪が統一的であるという主張に派生し…

風呂にスマートフォンを持ち込まないように

今回の記事は半ば日記のようなジャンルに分類されるので気楽に読んでもらいたい。IQ80以上の風呂に入る動物を対象として書いている。 みなさん(IQ80以上)は風呂に入る際になにかを持ち込むでしょうか?これはタオルやシャンプーといった風呂本来の目的に沿っ…

働きたくない人はみな哲学者らしい

年齢を重ねるごとに経済的な自立という課題が迫り、それに伴う労働の必要性を感じつつ外食しています。みなさんいかがお過ごしでしょうか。 とにかく僕は働くことに否定的である。死ぬほど簡単で時給もよく、さらに先輩の紹介で入ったという三重の甘えを備え…

因果律の否定について

まどマギ12話のまどかの願いは結果的に「因果律そのものに対する反逆だ」とQBに言わせせしめました。(界隈では「因果」と「因果の糸」という用語が異なる意味で飛び交っているようです。哲学用語じみてて面白いです。) しかし、京都学派で有名な西田幾多郎は…

宗教のことは嫌いになっても、神のことは嫌いにならないでください

タイトルに反して固い内容であるよ。長くなったので最初に流れを書いておきます。それを読んで気になった方は続きをご覧ください。 1、私たちが無宗教である理由 2、私たちが無神論者である理由 3、1と2が実は繋がっていないという事 4、神が存在する理由

モーレツに教会に行きたい

想像上の教会(歌って踊れ!) キリスト教を信じ始めたわけではありません。このまえ花火大会で4人くらい見たし。これには次のような理由があるのです。 それはズバリ「哲学の理解のため」です。哲学史を順に学んでいて痛感したこと。それは「哲学の発展と宗…