Re Another Life

アニメや音楽に始まり哲学など

神の現存在の論証 カント 第二部 第五考察 

人間的思考に制約された神を認めないというカントのこの考えは、「物自体」を否定して「現象」へとランク落ちさせた人間理性の批判期にも既に通じている思想です。そう考えると味わい深い。

「世界の始まりって何?」という子供の疑問にどう答えるか

哲学の最も根本的な問いの一つとして「世界の始まりとは何なのか」というものがある。哲学の問題というのは、たいていのものがそうであるように数学のように定まった答えは存在しない。この問いに対しても哲学者は様々な答えを提出してきた。

神の現存在の論証 カント 第二部 第四考察 奇跡は存在するのか

カントは前回のスタンスと変わらず超自然的現象を認めようとしません。本音としては絶対に存在しないだろうと考えていると思うのですが、当時の宗教的事情が絡んで「奇跡はたまにしか存在しない」という微妙な言い回しになっています。

神の現存在の論証 カント 第二部 第三考察 神は地震を起こすのか

今回は自然と神の関係といったところでしょうか。例えば敬虔な信者が少なく、無神論者が多い国には罰として地震が起こるのでしょうか。カントの答えはもちろんノー。擬人化された神などもってのほかなのです。

神の現存在の論証 カント 第二部 第一、二考察 ア・ポステリオリな証明について

第二考察に入りました。ここからは抽象的な議論が若干抑えられ、より明確な日論が展開されていると思います(当社比)

神の現存在の論証 カント 第一部 第四考察 神の証明根拠について

前回確認した、神の性質から神の存在証明を行うのが今回の考察が担うところです。

神の現存在の論証 カント 第一部 第三考察 神について

前回の第二考察では物事の可能性とは矛盾率に一致する(矛盾しない)だけでは、証明されないことが分かりました。それでは事物の可能性は何に依拠するのでしょうか。今回はその答えを「神」であるとして、その性質から存在を導き出していきます。

神の現存在の論証 カント 第一部 第二考察 可能性について

前回の存在についての説明に続いて、今回は可能性についてです。可能性=矛盾律の厳守+α(こっちの方が重要)ということを抑えて読むといいんじゃないでしょうか。

神の現存在の論証 カント 第一部 第一考察 存在について

『神の現存在の論証』は1763年のイヌマエル=カントによる論文。いわゆる批判前期にあたる産物であり、「啓蒙思想を超克した」として評価された一般的なカント像とは遠い位置にある。全体的に啓蒙思想の傾向が強い。この記事はその概説。

高校で唯一好きだったところ

久し振りに地元のバスに乗ったところ(著しく美化された)高校時代の思い出が蘇ってきたので書きます。 僕は基本的に学校が嫌いで病院に行くと言ってそのまま街をぶらついたり、休みがちであったりした。そうなると既に授業が始まっている時間に登校したり早退…

フィヒテ哲学 知識学の三原則 解説

※前半部は知識学の生まれる背景なので飛ばしても大丈夫です。第一原則〜くらいから読んでください。 フィヒテはフランス革命の影響の中カントによって哲学に目覚め、特にその「自由」をめぐる思索においてカント哲学の最も正統的な後継者と言える哲学者とな…

不良が更生することは、元々正しい人間であることよりも尊ばれるべきという考えの論証

よく両津勘吉が「更生した不良が元々善人であった人間よりも賞賛されるのはおかしい」と主張する漫画を目にする。それとは相反する主張を見つけたので紹介する。 これは汎神論的思想における主観と客観、自己と他者、善と悪が統一的であるという主張に派生し…

風呂にスマートフォンを持ち込まないように

今回の記事は半ば日記のようなジャンルに分類されるので気楽に読んでもらいたい。IQ80以上の風呂に入る動物を対象として書いている。 みなさん(IQ80以上)は風呂に入る際になにかを持ち込むでしょうか?これはタオルやシャンプーといった風呂本来の目的に沿っ…

善の概念との一致における美の概念

今記事は西田幾多郎の『善の研究』の第三編 善 第9章 善(活動説)において言及されている美の概念について述べる。 ここでは倫理学説における善の見解が問題とされている。倫理学説には大きなジャンルとして他律的倫理学説と自律的倫理学説がある。 他律的倫…

哲学が狭い狭い独りよがりな引きこもりである理由

哲学の言説というのはしばしば現実の「正しさ」とは食い違う。 哲学的「正しさ」を探求することはヴァニラ状態の人間にはとても難しい。それは1つの原因に集約される。「前提」が共有できていないのだ。これは哲学史の全てを学ぼうと考え、稚拙ながら実行し…

美術と哲学についてメモ

教授の研究室に哲学の書物に紛れて美学や藝術の書物が並んでいた。さも当然のように哲学書の隣に居座るそれらは無視することが難しいほどの数と厚さを誇っていた。 当然、興味を抑えられず教授にその関連性を聞いてみるといつものように曖昧な返事。哲学者は…

働きたくない人はみな哲学者らしい

年齢を重ねるごとに経済的な自立という課題が迫り、それに伴う労働の必要性を感じつつ外食しています。みなさんいかがお過ごしでしょうか。 とにかく僕は働くことに否定的である。死ぬほど簡単で時給もよく、さらに先輩の紹介で入ったという三重の甘えを備え…

因果律の否定について

まどマギ12話のまどかの願いは結果的に「因果律そのものに対する反逆だ」とQBに言わせせしめました。(界隈では「因果」と「因果の糸」という用語が異なる意味で飛び交っているようです。哲学用語じみてて面白いです。) しかし、京都学派で有名な西田幾多郎は…

能動性の善悪判断に見る相対主義の虚しさ

みなさんは「能動的」という語を見たときどのような印象を思い浮かべるでしょうか?「自主的」「アウトドア」「東京事変の名曲」などポジティブな語が浮かぶかと思います。そもそも能動的の英訳がPositiveだったりActiveだったりするので自明かと思ったかも…

終物語 真面目な感想

物語シリーズの一応の終わりである終物語を見ました。ネタバレ当然有り。

宗教のことは嫌いになっても、神のことは嫌いにならないでください

タイトルに反して固い内容であるよ。長くなったので最初に流れを書いておきます。それを読んで気になった方は続きをご覧ください。 1、私たちが無宗教である理由 2、私たちが無神論者である理由 3、1と2が実は繋がっていないという事 4、神が存在する理由

モーレツに教会に行きたい

想像上の教会(歌って踊れ!) キリスト教を信じ始めたわけではありません。このまえ花火大会で4人くらい見たし。これには次のような理由があるのです。 それはズバリ「哲学の理解のため」です。哲学史を順に学んでいて痛感したこと。それは「哲学の発展と宗…

形而上学 教授に聞いてみた

教授と話していて神とか始原的な話になったので、この機会にいろいろ聞いてやろうと特に興味がそそられることや疑問に思ったことを投げかけてみた。

ブルーノがキリスト教をボコす

日記的なものです。哲学史を古代ギリシャから順に学んでいるのですが、その日学んだ知識の量が多かったり、不明瞭な理解があった場合にはここに書き散らそうかと思います。

ルターによる教会批判の誤理解とご理解をお願いします

ちなみに答えは「リンゴの木を植える」です。RADWIMPSにそんな歌がありましたね。ウエヨオオオ↑

藁の楯 普遍的な悪としての殺人

金曜ロードショーで最近やっていたのを見ました。内容としては殺人の被害者遺族が10億という大金を犯人にかけ日本中が殺人犯の敵となるというものです。殺人犯の警護にはSPを含む5人が当てられ彼らの殺人犯移送の過程が展開されます。

なんで哲学やってる人ってメンヘラっぽいの?という疑問

メンヘラっぽい人が決まってハマってしまう三大分野には「心理学、宗教、そして哲学」がある。 1つずつその理由を考えていく。

哲学の歴史を追う3  この世は不生不滅

ずいぶん間が空きましたが第三回です。哲学史の勉強は何とか続いており現在は何の発展もなかった「暗黒時代」として片づけられる中世の哲学を学んでいます。 今回は順番に沿って神人同形論を批判したクセノパネスや決して無視できない影響力を持つピュタゴラ…

死ぬのが怖い人に勧める哲学的思考

北朝鮮とアメリカとの対立がいよいよ武力を交わらせる可能性が表面化するまでにきました。 実際に始まってしまえば日本へのミサイル攻撃も非現実的な空想ではなくなります。そんなトリインフルエンザや隕石衝突予言に敏感に反応してしまう僕から同じような性…

アメリカンサイコ 安易な「妄想だった」説を今一度考える

「イケメンでインテリで金持ちな完璧男。しかし心の奥底には殺人衝動という闇が広がっており徐々に姿を現してくる。」 今作の作品紹介はこんな感じであった。